めまい|立川市柏町の「おおたか脳神経外科・内科」|脳ドック、MRI・CT検査、玉川上水駅徒歩3分

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めまい

めまいとは

主にめまいを訴えて外来にこられる方はたくさんいらっしゃいますが、「めまい」とひと口に言いましても「ぐるぐるまわる」めまいや「ふわふわ浮いているような」めまい、「くらっとするような」めまい、立ったときのめまい、といろいろな表現がされます。また、めまい自体にも何らかの病気を原因として起こるものからはっきりとした原因がわからないものまで様々あります。

めまいの例
  • ぐるぐるまわる
    めまい
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  • ふわふわ浮いているようなめまい
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  • くらっとするようなめまい
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ちなみにめまいの症状が軽くても命に関わるような病気が隠れていることもあれば、寝込んでしまうほど強いめまいでもはっきりとした身体の異常はないことがよくあります。また、原因によっては、すぐに医療機関を受診して治療をした方がよいめまいもあれば、様子をみるしかないものまであります。

このほか、ぐるぐるまわるのか、ふわふわするのか、どんなときにおきるのか、症状によっておおよその原因、対処法がわかることがあります。

ご自身のめまいはどのようなめまいでしょうか。めまいは、頭の病気によって引き起こされることもありますので、頭(脳)の専門家である脳神経外科ではめまいの診察も行っています。

受診の際に教えて頂きたい めまいの症状について
  • どんなめまいだったか(ぐるぐる回る、ふわふわ浮くような、まっすぐ歩けない、など)
  • どの程度のひどさで、どのぐらいの時間続くか
  • いつ、どこで、何をしていたときに起こったか
  • めまい以外の症状(吐気、耳鳴り、手足のしびれなど)はなかったか
  • 普段の生活状況について(体調、ストレス、睡眠状況など)

めまいの種類

回転性めまい(末梢性めまい)

回転性めまいとは
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これは「ぐるぐるまわる」ような感じと表現されることが多いめまいです。起きたときに目を開いたら天井がまわっているような感じがする、という方もいらっしゃいます。

症状としては比較的強く、ぐるぐるして気持ち悪い、動くのもつらい、体勢を変えると症状が強くなり身体を動かすこともままならないことが多くあります。なお、耳で平衡感覚を司っており回転性めまいを引き起こすような疾患としては耳鼻科的なものが多く、これは末梢性めまいともよばれます。

代表的な疾患など

代表的な疾患としては良性発作性頭位めまい症、メニエール病や前庭神経炎、突発性難聴などが挙げられます。そのときには耳の不具合を同時に感じることも少なくなく、耳鳴りや聞えづらい、耳がふさがれたような感じがあることを訴える方もいます。

回転性めまいの場合には症状が強いわりに治療に急を要すものは少なく、数分から数時間で治まりますが特効薬と呼べるものがないため経過をみることが多いのが特徴です。

浮動性めまい(中枢性めまい)

浮動性めまいとは
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「頭がふわふわする」感じ、身体が宙に浮いたような感じのめまいを浮動性めまいと呼びます。

症状としてはあまり強くないめまいですが、なんとなく常にふわふわしていて上手く立てなかったり、ふらふらしたりするように感じる方もいます。これは頭の中、いわゆる脳に何らかの異常をきたし、それが原因にあって浮動性めまいを感じることが多いため、中枢性めまいともいいます。

代表的な疾患など

具体的な病気としては脳腫瘍や、脳出血や脳梗塞といった脳血管の障害や脊髄小脳変性症といった脳の病気がめまいの原因として挙げられます。

脳循環障害(椎骨脳底動脈循環不全症)
脳の血流が不足して、めまいに関係する小脳や脳幹の機能が悪くなって起こります。めまいのほかに、舌がもつれる、物が二重に見える、手足がしびれるなどの症状が起こることもあります。激しい頭痛や意識不明などがあると、脳出血が疑われます。

脳出血について、詳しくは脳卒中ページをご覧ください »


脳腫瘍
脳と脳を取り巻く組織に生じる腫瘍を総称して脳腫瘍と言います。脳腫瘍の患者数は10万人に12人程度と推測されています(転移性脳腫瘍を除く)。乳幼児から高齢者まで、あらゆる世代にみられるのが特徴的です。CTやMRIによって、ほとんどの脳腫瘍の診断が可能です。
専門医が診れば、腫瘍の部位はもちろん、多くはその腫瘍の種類までわかります。脳腫瘍の主な症状(慢性的な頭痛、吐き気や嘔吐、めまい、視力低下など)が生じたら、早めに専門医療機関で検査してもらうことが大切です。

脳腫瘍についてはこちらもご参照ください »

めまい以外にも、舌がもつれるような感じ手足に力が入らない強い頭痛がする、歩いているときに左右どちらかに寄ってしまうという症状もある場合には脳の中に異常がある可能性が高いといえます。
また、回転性めまいと違って体勢を変えても症状がかわらないというのも特徴です。

頭の病気がある場合には治療に急を要する可能性があり、浮動性めまいでは早めに医療機関を受診することをお勧めします。

その他のめまい

その他のめまいとは
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いわゆる、立ったときにクラッとする「立ちくらみ」や立っていると血の気がひくような感じがするといっためまいは、血圧や迷走神経などの問題であることが多いです。

血圧や神経の調節機能がうまく働かないことで「急に」立ったときに一時的に血圧が下がってしまったりすると立ちくらみが起きます。この場合は、病気というよりは年齢的なもので、若年で発達未熟であることや高齢になるにつれ徐々に機能が衰えてしまうことが原因にあります。

このようなめまいの対策としては、水分をしっかりとること、普段からの運動習慣や過常な塩分制限は控えることなどが挙げられます。

めまいを訴えて受診する方の6割以上は60代以上
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めまいで外来を受診する人の6割以上が60代以上ともいわれます。脳血管障害などの生活習慣病の発症は年齢とともに増え、「めまい」の診察に中で頭の病気は見逃すことはできません。

急激なめまいの原因として、脳出血や脳梗塞、脳腫瘍といった脳の病気が隠れている場合には少しでも早く治療をすることで大事にいたることなく日常生活に復帰することが可能です。症状としてたいしたことないと思っていても実は大きな病気がかくれていたりすることもあります。

めまいという些細な症状、身体の声を聴いたらまずは緊急を要する病気の可能性を考え、脳神経外科を受診し、MRIなど詳しい検査、さらなる治療の必要性について相談することをお勧めします。